スペインで誕生したNew Rockは、単なる厚底ブーツではありません。
それは「同調圧力に抗うための鎧」であり、「ありのままの自分を貫くための武器」です。
本記事では、50年以上続くブランドの哲学と歴史、そしてゴシック・パンク・メタルといったサブカルチャーとの結びつきから、今もなお世界中のアーティストや表現者たちに支持され続ける理由を紐解きます。
自由を刻むデザイン、その本質
New Rockの靴を見た瞬間、多くの人がその“圧”に気づきます。
分厚いソール、無骨なメタルパーツ、攻撃的なシルエット——それらは単なる装飾ではなく、履く者の「反骨の意志」を体現する造形です。
「他人と同じであることに意味はない」
New Rockは、そんな無言のメッセージを足元から発信するブランドです。
ゴシック、パンク、メタル、サイバー、インダストリアル。
それぞれの文化のなかで、New Rockはただの“靴”としてではなく、「自分という存在を表すためのアイコン」として根付きました。
受け継がれるクラフトマンシップと誇り
New Rockの製造拠点は、スペイン南部・ムルシア。
半世紀以上にわたり、家族経営の工房で靴づくりの伝統が受け継がれています。
このブランドの製品は、本革やビーガンレザーなど、厳選された素材から生み出されます。
ヨーロッパの安全規格に準拠した厚底ソールや、1足1足に施されるハンドメイドの工程が、他にはない堅牢性と美意識を支えています。
ネジ、鋲、スチールプレート、重厚なゴム素材──
それらが一体となって、New Rock特有の迫力と実用性を両立させているのです。
世界中で選ばれる“魂のブーツ”
New Rockは、現在70カ国以上で愛されています。
バンドマン、クラブキッズ、ドラァグクイーン、アーティスト、モデル。
彼らは日常の中でもステージの上でも、「自分を語る足元」としてこのブーツを選びます。
たとえば、以下のような世界的なアーティストたちがその象徴です。
- マリリン・マンソン
- レディー・ガガ
- ナイトウィッシュ(フィンランドのゴシックバンド)
彼らに共通しているのは、「誰かの真似」ではなく、「自分だけの表現」を貫く強さです。
New Rockは、その強さに寄り添い、支える存在です。
日本でも、再び脚光を浴びる
New Rockは90年代後半、日本でもヴィジュアル系やクラブシーンを中心にブレイクしました。
そして今、再びその魅力が新たな世代に再評価されつつあります。
- ゴシック&ロリータファッションとの再接近
- サイバーパンクやY2Kスタイルの復権
- ノンバイナリーやジェンダーフリーな装いへの共鳴
ファッションが「性別」「流行」「常識」から解放されつつある今、New Rockは改めてその存在意義を増しています。
足元から、あなたを語れ
New Rockは、ただのシューズではありません。
それは、あなたが「媚びずに生きる」ことを選び、「自分を語る手段」として選ぶアイテムです。
厚底のその高みは、周囲のノイズを超えて、あなた自身の声を響かせるためのステージ。
今日、その一歩を踏み出すなら。
あなただけの一足を見つけてみませんか?
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